[発生期]
夏季。年1化性で、前蛹で休眠越冬する。
[寄主・訪花植物]
クズ、ハギ類、ミソハギ等。
[生息環境]
平地~山地。九州では比較的稀。
[営巣習性]
朽ち木の空洞等に営巣する。これまでにマツ類、クロマツ、クヌギ、コゴメヤナギ、ウメ等の立ち木や堆積された木材等に営巣した例が知られている。釣鉢の中や看板の穴に営巣した例もある。
[参考文献]
- 郷右近勝夫・前田泰生・宮永龍一 (1996) クズハキリバチの大営巣集団. 中国昆虫, 10: 11-16.
- 片山栄助 (2004) クズハキリバチの営巣習性, 特に育房葉片の加工と接着の状況について. Japanese Journal of Entomology (New Series), 17: 1-10.
- 前田泰生 (2018) 釣鉢に営巣したクズハキリバチ. ホシザキグリーン財団研究報告, 21: 199-207.
- 前田泰生・佐藤拓 (1971) ニホンヅグロハキリバチの生態に関する研究 (1) 営巣習性と巣の構造. 生物研究, 15: 57-65.
- 村尾竜起・小山内朝香・髙良真佑子(2023)看板の穴に営巣したクズハキリバチ. すがれおい, (4): 80-82.
- 長瀬博彦 (2014) クズハキリバチ. 日本産ハナバチ図鑑 (多田内修・村尾竜起 編): 319. 文一総合出版, 東京.